2020年4月から、給付型奨学金制度がスタートしました。世帯収入の基準を満たしていれば、成績だけで判断せず、しっかりとした「学ぶ意欲」があれば支援を受けることができます。ただ、経済的支援を行うための奨学金ですが、給付型のメリット・デメリットも理解しておくことが大切です。今回は給付型奨学金のメリットとデメリットをご紹介しますので、応募する前に参考にしてみてください。
給付型奨学金のデメリット
1.申請には時間がかかる
給付型奨学金のデメリットの1つ目は、申し込みの手間です。給付型奨学金に申し込む場合、申込書に記入するのが面倒です。申請手続きは複雑で時間がかかり、複数の書類や推薦状などの資料が必要になることも少なくありません。すでに学業や仕事で忙しい方にとっては、足かせになりかねません。
2.奨学金の返還を求められる可能性
もう一つのデメリットは、奨学金の返還を求められる可能性があることです。卒業が延期になったとき、単位が足りなくなったとき、退学や停学になったときなどがこれにあたります。その場合、受け取ったお金の一部または全部を返さなければならないことがあります。
3.高い採用基準
給付型奨学金は人気が高いため、やはり募集条件や募集人数に制限があります。給付型奨学金の多くは、最低成績や特定の分野など、応募資格や基準を設けているものが多くあります。そのため、応募可能な人数が絞られ、奨学金を獲得するために通常よりもさらに激しい競争が繰り広げられる可能性があります。
4.学費を全額負担することはできない
給付型奨学金の最後のデメリットは、支給額に限りがあることです。つまり、支給される金額が十分でないため、学費を全額負担できない可能性があります。その場合、さらに借金をするか、他の方法で埋め合わせをしなければならないことになります。
給付型奨学金のメリット
返済の必要がない
給付型奨学金の最大のメリットは、返済の必要がないことです。給付型は従来の奨学金と違い、卒業後に返済する必要がないため、社会人になってから返済の負担に悩まされることがありません。特に、借金を背負いたくない学生や、従来の奨学金を返済する経済的余裕がない学生にとっては、メリットが大きいと言えるでしょう。
ローンの審査に影響しない
また、このタイプの奨学金の利点は、ローンの審査に影響しないことです。返済義務がない、つまり借金がないため、社会人になってから車や家を購入する際にも、奨学金がクレジットスコアに影響することはないのです。
無理なアルバイトをする必要がない
最後に、給付型は卒業後の奨学金返済のために、無理なアルバイトをする必要がありません。そのため、学生は学業に専念することができ、無理なアルバイトをすることなく、より良い成績を収めることができます。
まとめ
給付型奨学金は、ローン返済の負担を負わずに大学に通いたいと考えている人には、とても良い選択肢です。しかし、応募に時間がかかる、奨学金を返還しなければならない可能性がある、採用基準が高い、授業料が安いとは限らない、などの欠点もあります。これらを理解し、ぜひ給付型奨学金の申請にチャレンジしてみましょう。
他のメリット・デメリットも知りたい方は以下よりどうぞ。
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