今さら聞けない「円安のメリットとデメリット」を詳しく解説していきます。
テレビなどでよく聞く「円安」という言葉。
よく聞く言葉だけど、どういう意味なのか分からない!
なんとなく知っているけど、何に影響するのか…
という方も多いです。
会話に出ることも増えてきた昨今なので、ぜひここでインプットしていきましょう。

円安についてよく分かる記事なので、よかったら最後までみてくださいね。
他のメリット・デメリットも知りたい方は以下よりどうぞ。
円安のデメリット


では、円安のデメリットについて解説します。
円安のデメリットは以下の3つ。
- 輸入関係では不利
- 家計が圧迫される
- 海外旅行費が高くなる



それでは一つずつ見ていきましょう。
①:輸入関係では不利
円安のデメリット1つ目は、「輸入関係では不利」なことです。
最大の円安のデメリットは、やはり輸入関係では割高になり不利なこと。
日本は、食品や雑貨、衣類などの製品、サービスやエネルギー源、原材料など多くのものを輸入しています。
物資などを輸入する時に、円安だと割高になるので不利になりますね。
円安で影響が大きいのが、やはりよく言われているこの輸入関係です。
②:家計が圧迫される
円安のデメリット2つ目は、「家計が圧迫される」ことです。
輸入製品が円安の影響で割高になると、日本の物価も上がってしまいますよね。
給料は上がらずそのままですが、円安により物価の高騰が原因で支出が増えるため、家庭の家計が圧迫されます。
そのため、生活が苦しくなったと感じる方もいるでしょう。
円安が進むと、日本の物価が上がり、家計が圧迫されるというデメリットがあります。
③:海外旅行費が高くなる
円安のデメリット3つ目は、「海外旅行費が高くなる」ことです。
海外旅行に行くときに、旅費が高くなることも円安のデメリット。
日本円の価値が低い、円安の時に外貨に換金すると、円高の時より手に入る金が少なくなりますよね。
海外旅行に行く際は、円高の時がオススメです。
余談ですが、海外でクレジットカードを使った場合は注意が必要ですよ。
クレジットカードは、買い物をした時ではなく海外の会社から請求された時の相場で精算されます。
なので確実に円高の時に精算したい場合は、現金で支払いましょう。
円安のメリット


では、円安のメリットについても解説します。
円安のメリットは以下の4つ。
- 輸出関係では利益を得やすい
- 外国人観光客が増える
- FXで為替差益を得られる
- ドル建て保険は得をする



それでは一つずつ見ていきましょう。
①:輸出関係では利益を得やすい
円安のメリット1つ目は、「輸出関係では利益を得やすい」ことです。
輸出関係では、円安だと利益を得やすいのがメリット。
例えば、1ドル100円だったレートが1ドル200円になったとします。
輸出企業が1ドルのものを輸出し、外貨を日本円に換えると、100円だったのが200円になりますね。
また、円安だと利益が得やすいので、日本から輸出する製品の価格を他の国より安価に設定できます。
価格が安いことで、他の国より優位に立てるので売れやすいというメリットもあります。
よって、円安は輸出関係では利益を得やすいというメリットがあります。
②:外国人観光客が増える
円安のメリット2つ目は、「外国人観光客が増える」ことです。
外貨を日本円に換金するとき、円安だと多めに換金できますよね。
円安の時は、日本から海外へ行く場合は損をしますが、逆に海外から日本へ来る方はお得です。
よって、海外からの外国人観光客が増えやすい傾向にありますよ。
なので、円安の時は外国人観光客が増えやすいというメリットがあります。
③:FXで為替差益を得られる
円安のメリット3つ目は、「為替差益を得られる」ことです。
ドル安や円安など、通貨の動きを利用すればFXで利益を得ることができるのも円安のメリット。
例えば、ドルを買い、ドル高、円安の時に売るとその差額が利益になります。
その反対に、ドルを売り、ドル安、円高になったときに買い戻せばその差額が利益に。
このような利益を為替差益と言います。
通貨の動きをうまく利用できれば、円安時でも利益を得ることができますよ。
④:ドル建て保険は得をする
円安のメリット4つ目は、「ドル建て保険は得をする」ことです。
ドル建て保険とは、保険料をドルで払って、保険金や返戻金をドルでもらう仕組み。
円安であれば、実際にもらえる額は日本円でもらうときより多くなります。
保険料の支払いも日本円なため、円安の状態であればドル建て保険はおすすめですよ。
同時にドル資産も持てるので、円安やドル安などのリスクも分散できます。
円安とは?


ニュースなどでよく聞く「円安」。
そもそも、円安とは何なのでしょう?
日本銀行の公式ホームページにはこのように記載されています。
円高とは、円の他通貨に対する相対的価値、言い換えると、円1単位で交換できる他通貨の単位数が相対的に多い状態のことです。逆に、円安とは、円の他通貨に対する相対的価値(円1単位で交換できる他通貨の単位数)が相対的に少ない状態のことです。
https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/intl/g18.htm/



これだけではちょっと難しいですね。
円安を簡単に説明すると、日本円の価値が他の通貨と比べて相対的に低いこと。
例えると、1ドル=100円なのが、1ドル=200円になることが円安です。
一見、価値が低くなると聞くと、あまりよくないことのように思えますが、メリットもあるのですよ。
円安の解消方法は?


それでは、円安の解消法について解説します。
といっても、僕たちがどうこうできるわけでもありませんが・・・。
なお、円高にするには、日本の「金利」を諸外国よりも高くする必要があります。
主に円安になっている最大の原因は、日本と諸外国(特にアメリカ)の金利差。
お金は、金利が低い国から高い国へ流れるという傾向があるのです。
もし仮に日本の金利が諸外国よりも高くなったと仮定すると、海外の投資家に日本の国債を買ってもらったり、日本の銀行に預金したりしてもらえて、円高につながりやすい状態になります。
つまり、円安を解消するには、日本の「金利」が高くすることです。が、現実的ではありません。
円安で儲かるビジネス
では、円安で儲かるビジネスについて解説します。
円安で儲かるビジネスは、やはり自動車メーカーなどの輸出企業。
海外からすると輸出品の価格が安くなるため、よく売れて景気が良くなります。
また、円安だと、ものだけでなくサービスも安くなり外国人観光客が増えやすい状態に。
ですので、外国人観光客により、日本国内での消費量もアップしやすい傾向にあります。
よって観光業なども、円安で儲かりやすいと言えますね。
円安で儲からないビジネス
では、円安で儲からないビジネスについて解説します。
円安で儲からないビジネスは、主に輸入企業。
輸入製品や輸入原材料の価格が上がるため、輸入企業は儲かりにくいのです。
そのため輸入製品など、日本の物価も高騰してしまう傾向にありますよ。
まとめ


今回は、円安のメリットとデメリットについて解説しました。
- 輸入関係では不利
- 家計が圧迫される
- 海外旅行費が高くなる
- 輸出関係では利益を得やすい
- 外国人観光客が増える
- FXで為替差益を得られる
- ドル建て保険は得をする
円安と聞いて、マイナスな印象を持ちがちですが、企業によってはメリットがあるところもあります。
しっかり円安や円高を理解すると、ビジネスで儲けられたりお得に海外旅行に行けますよ。
では、以上です。
他のメリット・デメリットも知りたい方は以下よりどうぞ。
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