扁平足でお悩みの方は、深刻な健康被害を受ける可能性があることを理解し、その治療方法を知ることが大切です。扁平足は、足の裏のアーチが欠けている状態です。放置しておくと、外反母趾やX脚、腰痛や膝痛の原因となるため、早めの対処が大切。今回は、扁平足が引き起こすデメリットと、その改善方法についてご紹介します。
偏平足のデメリット
1.疲れやすい
扁平足の主なデメリットとして、「疲れやすくなる」ことが挙げられます。これは、扁平足が着地時の衝撃をうまく吸収できないため、運動がしにくくなるためです。時間が経つと、疲れやすくなったり、体力が落ちたりすることがあります。
2.故障しやすい
扁平足は、スポーツや長時間のハイキングなど、体を大きく動かす活動をするときにも故障しやすくなります。必要なアーチがないと、激しい運動をするときに必要な自然なクッション性が足にはありません。
3.変形性膝関節症の原因
変形性膝関節症は、扁平足が原因であることもあります。扁平足は、足首や膝などの関節に大きな負担をかけるからです。そのため、時間が経つと骨が侵食され、激しい膝の痛みにつながることがあるのです。
4.姿勢の悪さ
偏平足は、姿勢の悪さの原因にもなります。足の位置がずれることで、体の重心がずれることがあるからです。そのため、腰痛や首の痛みなど、身体の不調につながる可能性があります。
5.外反母趾やX脚になりやすい
扁平足は、外反母趾やX脚になる可能性もあります。これは、体の重心が移動することで、膝などの関節に負担がかかりやすくなることが原因です。
扁平足の原因とは?
扁平足は、足の裏が扁平になり、足底アーチが崩れることで起こります。日常生活ではあまり気になりませんが、全身の他のトラブルを引き起こす可能性があるため、扁平足の原因を理解しておくことが大切です。ここでは、扁平足の原因として代表的なものをご紹介します。
1)先天性偏平足
先天的に筋肉や骨の形成不全があると、足が正しく形成されないことがあります。先天性扁平足は、足の裏にアーチがないように見えるため、乳児期から発見されることがあります。
2)運動不足
足の筋肉を定期的に鍛えていないと、偏平足になることがあります。扁平足の予防には、足の筋肉の定期的なストレッチや筋力トレーニングが欠かせません。
3)肥満
太っている人は、足に負担がかかり、扁平足になることがあります。余分な体重がある場合は、偏平足のリスクを認識し、対策を講じることが重要です。
4)筋力の低下
脛骨筋は、足のアーチを維持するために不可欠な筋肉です。この筋肉が弱くなると、アーチが崩れてしまうことがあります。脛骨筋を鍛え、強化するためには、つま先立ちやかかとすべりのような運動が有効です。
5)靭帯の変性
研究によると、靭帯の弛緩は扁平足と関連しています。年齢とともに靭帯が弱くなり、支えきれなくなることで、扁平足になる可能性があるのです。
6)合わない靴
靴がきつすぎたり、アーチサポートが十分でない場合、扁平足の原因になることがあります。足に負担をかけないためにも、正しい靴を履くことが大切です。
扁平足の予防法
1)足の筋肉を鍛える
足の裏の筋肉をトレーニングすることが推奨されています。足指の運動や裸足で固いところを歩くなど、さまざまな方法があります。
2)矯正器具を使用する
扁平足の予防には、足の裏のアーチを補強するサポーターやインソールを使用することができます。これらの矯正器具は、偏平足によるストレスや圧迫を和らげるのに効果的です。
3) 負担の少ない靴を履く
靴を変えることで偏平足が改善される可能性が高いです。軽量で通気性が良く、自分の足に合った靴を選ぶことが大切です。
4)整形外科で治療する
重症の場合は、整形外科での治療が必要になることがあります。治療方法としては、矯正手術や理学療法などがあります。
5) 食事療法
足の脂肪を減らすには、健康的でバランスの取れた食事が必要です。ビタミンCやその他の栄養素を多く含む食品を食べることは、足の健康にも重要です。
まとめ
偏平足は、足底のアーチが未発達なために起こる症状です。外反母趾やX脚の原因となるほか、腰痛や膝痛の原因にもなります。偏平足にならないためには、日頃から足のケアをしっかり行い、運動をすることが大切。さらに、足の健康のためには、活動的であることと健康的な食生活を維持することが重要です。これらのコツを押さえて、足をより良い状態に保ちましょう。
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