空腹で寝ることのデメリット

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コロナ渦のステイホームで、食事や睡眠に気を遣い始める人、ダイエットや筋トレを始める人など、自分の健康に気を遣う人が増えてきました。

そんな中、空腹の状態で寝る「空腹睡眠」についてご存知でしょうか?

空腹状態で寝ると、美肌効果、アンチエイジング効果、ダイエット効果など体に嬉しい効果がたくさんあると話題になりました。

「空腹で寝るのにデメリットってないの?」「空腹状態で寝るのって本当に体にいいの?」「お腹が空いているのが気になって眠れない」

と思ったり悩んだりしていませんか?

確かに、空腹で寝ることにはメリットも存在しますが、良いことばかりではありません。デメリットも存在します。また、空腹睡眠に挑戦してみたけど辛くて続かなかった…という人もいると思います。

そこで今回は、以下の内容について紹介します。

  • 空腹で寝るデメリット5つ
  • 空腹で寝るメリット5つ
  • 【寝る前の空腹が辛い方へ】罪悪感なく食べられる、空腹を解消する食べ物3選

それぞれのメリット・デメリットについて紹介しているので、空腹で寝ることについて詳しく知りたい方は、是非見ていって下さい。

他のメリット・デメリットも知りたい方は以下よりどうぞ。

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目次

空腹で寝るデメリット5つ

ではさっそく、空腹で寝るデメリットについて紹介します。

空腹で寝るデメリットは、以下の5つです。

  • 睡眠の質が下がる
  • 空腹の反動で食べすぎてしまう
  • 筋肉が減りやすくなる
  • 空腹に慣れるのが辛い
  • 栄養不足になるリスクがある

では、ひとつずつ見ていきましょう。

①睡眠の質が下がる

空腹で寝るデメリットに、睡眠の質が下がることがあります。

なぜなら、空腹を強く感じている状態では寝付くのが難しいからです。

空腹を感じている時、体内では交感神経が活発になります。(交感神経は体が起きている、興奮している時に活発になる神経です)

反対に、人が眠りにつく時は、体をリラックスさせる副交感神経が活発になります。

交感神経が活発=体が活動モードの状態なので、スムーズに眠ることができなくなり、これが寝つきの悪さにつながります。

「空腹を感じる→交感神経が活発になる→脳が覚醒する→眠れない・寝つきが悪くなる→睡眠の質低下」という流れが体の中で起こります。

そのため、空腹で寝ると睡眠の質が下がってしまうことがあるのです。 

②空腹の反動で食べすぎる

空腹の反動で次の日に食べすぎてしまうことも、空腹状態で寝るデメリットの一つです。

理由は主に2つあります。

  • 睡眠不足のストレスが食べ過ぎにつながる
  • 「昨日の夜我慢した分食べても大丈夫」という気の緩み

空腹で寝ると、交感神経が活発になり寝つきが悪くなり、睡眠時間が削られることがあります。

この睡眠不足がストレスとなり、翌日に食べすぎてしまうことがあるのです。

また、前日の夜に我慢して空腹状態で寝ても、昨日我慢した分を取り戻すかのようにドカ食いしてしまう人がいます。

無理をして空腹状態を作った結果、次の日の食事が乱れる原因に。

せっかく空腹状態で寝ても、次の日の食事バランスが崩れてしまっては意味がありません。

反動で食べ過ぎにつながるリスクがあることも、デメリットとして覚えておきましょう。

③筋肉が減りやすくなる

筋肉が減りやすくなることもデメリットとしてあります。

これは、空腹で寝ると、体が睡眠中に筋肉を分解してしまうことが原因です。

寝ている間も心臓や肺は動いているので、エネルギーを消費します。

空腹状態で寝ている間は、口から食べ物(=エネルギー)が入ってきません。

すると、体は筋肉を分解してエネルギーを生み出します。これが筋肉量の減少につながるのです。

さらに筋肉は、寝ている間に筋トレで傷ついた筋肉を修復して大きくなります。

空腹状態で寝ると、体内には筋肉を修復する栄養素がありません。結果、十分に筋肉を修復できず、筋トレの効果を低くしてしまうのです。

せっかく筋トレしても、効果が薄くなってしまってはもったいないですよね。

④空腹に慣れるのが辛い

空腹で寝るデメリットとして、空腹に慣れるのが辛い場合があります。

記事を読んでいる方の中には、一度空腹睡眠にチャレンジしてみたけど、お腹が空いたまま寝るのは辛くて続かなかった人もいるかもしれません。

空腹に慣れていない状態で急に空腹時間を作ると、空腹に慣れていない脳はストレスを感じます。

脳は空腹を満たそうと、食欲を増加させるホルモンを分泌するよう体に指令を出します。

結局、眠りにつくまで食べ物のことで頭がいっぱいになり、精神的に辛くなってしまいます。

はじめは、空腹に慣れるのはしんどいです。途中で空腹状態に耐えられず挫折してしまうこともあるでしょう。

食事から睡眠までの時間を少しずつ調整することでだんだん慣れていくことができますが、時間調整が難しい方にとっては精神的にしんどくなるデメリットがあります。

⑤栄養不足になるリスクがある

寝る前に無理に空腹を作ろうとすると、栄養不足になるリスクがあります。

例えば、夕食を食べる時間がなく夜遅く帰宅し、何も食べずに寝てしまうケースです。

この場合、朝ごはん・昼ごはん分の栄養しか摂取できていないことになります。

無理に空腹状態を作ろうと食事を抜くと、1日に摂るべき栄養が不足したまま寝ることになります。

栄養不足は体の代謝を落とし、体調を崩す原因になります。

代謝が落ちると、カロリーが消費されにくくなるので、結果的に太りやすい体にもなりかねません。

無理して空腹状態を作ろうとすると、かえって栄養不足になり健康によくないというデメリットも覚えておきましょう。

空腹で寝るメリット5つ

ここからは、空腹で寝るメリットを5つ紹介します。

空腹で寝るメリットは、以下の5つです。

  • 胃や腸を休めることができる
  • 体脂肪を消費できる
  • 美肌・アンチエイジング効果
  • 腸内環境が整う
  • 朝食をしっかり摂れる

ひとつずつ見ていきましょう。

①胃や腸を休めることができる

空腹で寝るメリットの1つに、胃や腸を休めることがあります。

胃腸を休めることで免疫力アップやデトックス効果をもたらしてくれるので、大きなメリットになります。

実は、食べ物の消化にはたくさんのエネルギーを消費します。

私たちは、朝・昼・夜と1日に3回食事を摂りますが、これは消化のために内臓を1日中酷使した状態にしているのです。

1日中働き続けた消化器官に、寝る直前まで胃に食べ物が入っているとどうなるでしょうか?

睡眠中も消化器官が働き続けることになり、内臓に負担がかかって疲弊してしまいます。

空腹で寝ることで、睡眠中に胃や腸など内臓を休める時間を確保できます。

内臓を十分に休ませることは、免疫力アップや、血管内の血液をキレイにする効果をもたらしてくれるのです。

お酒を控えて肝臓を休ませる「休肝日」があるように、空腹時間を作って胃腸を休ませてあげることも必要でしょう。

②体脂肪を消費できる

ダイエットを始めたい方、ダイエット中の方に嬉しいメリットが、体脂肪を消費できることです。

寝るだけで体脂肪が減るなんて夢のような話ですが、本当です。

なぜなら、寝ている間に体脂肪の消費に関わる(通称)「痩せホルモン」が睡眠中にたくさん分泌されるからです。

しかも痩せホルモンは、空腹で寝ることで効率よく脂肪を燃焼します。

体脂肪の消費には、主に2つのホルモンが深く関係します。

  • 成長ホルモン:代謝を活発にする働き
  • コルチゾール:体内の糖、脂肪を分解してエネルギーにする

どちらも睡眠中に分泌量が増え、脂肪燃焼をサポートしてくれるホルモンです。

もし睡眠時に食べ物が入っていた場合、入ってきた食べ物をエネルギーに変えて消費してから、体内の体脂肪や筋肉を分解します。

空腹状態で寝ると、使えるエネルギーがないので真っ先に体内の体脂肪や筋肉を分解してエネルギーに変えます。

つまり後者の方が、効率的にたくさんの体脂肪を消費できるというわけです。

寝る前に空腹状態を作ることで、「痩せホルモン分泌+脂肪をたくさん消費」といった2つを叶えることで脂肪を効率的に燃焼できるのです。

寝ている間に体脂肪を消費できるなんて、体型が気になる方にとっては嬉しいメリットの1つですね。

③美肌・アンチエイジング効果

空腹で寝るメリットの3つ目に、美肌・アンチエイジング効果が挙げられます。

美肌・アンチエイジング効果には、大きく「ホルモンの影響」「老廃物の排出」が関係しています。

美肌・アンチエイジングには主に2つのホルモンが関係します。

  • グレリン
  • サーチュイン遺伝子

グレリンは、新陳代謝を高める成長ホルモンの分泌を促すホルモンの1つです。

新陳代謝が高まると、肌のターンオーバーが活発に進みます。

新しい肌細胞に入れ替わるスピードが速くなるので、美しい肌を手に入れられるのです。

サーチュイン遺伝子は、若返り遺伝子ともいわれ、老化とともに弱まる細胞を再び活性化する働きがあります。

細胞を若々しく保つことができるので、しわやシミを予防する効果があります。

まさに究極のアンチエイジングです。

ホルモンだけではありません。

胃に食べ物が入った満腹状態では、排泄<<消化にエネルギーを使います。

反対に空腹状態では、老廃物の排出や細胞の修復にエネルギーを使うことができます。

老廃物を体からしっかり排出できると、体に有害なものが外に出ていくのでデトックス効果→美肌・アンチエイジングが叶うという仕組みです。

④腸内環境が整う

空腹で寝ると、腸内環境が整うメリットがあります。

なぜなら、空腹で寝ると睡眠中に腸内の善玉菌を増やすことができるからです。

腸には、「善玉菌」「悪玉菌」の2種類が存在します。

善玉菌が多いと、代謝を上げる・ダイエット効果、免疫力が強くなる、美肌効果など体に嬉しいメリットがたくさんあります。

反対に、生活習慣の乱れで悪玉菌が多いと、便秘や肌荒れ、体調を崩しやすくなるなど体にさまざまな不調をきたします。

睡眠中も胃腸に食べたものが残っていると、食べ物の消化にエネルギーや時間を取られます。

すると、体に溜まった老廃物を外に排出することができず、腸内環境を整えることができません。

寝る前に空腹状態を作ることで、胃腸を空っぽにし、睡眠中に腸を掃除する時間を作ってあげることができます。

腸内環境を整えることで、免疫力アップから美肌効果、ダイエット効果まで期待できるのは魅力的なメリットといえます。

⑤朝食をしっかり摂れる

最後のメリットとして、朝食をしっかり摂れることがあります。

朝食をしっかり摂ることで、1日の生活リズムを整えることができるのがポイントです。

例えば、たくさん食べすぎた翌日はお腹が空いておらず、朝食を食べずに1日をスタートさせてしまう経験、ありませんか?

朝食を抜くと、1日の代謝を上げることができず、元気が出ない、太りやすくなる原因になります。

空腹で寝た場合、前日の夜からお腹が空いているので、翌日の朝は朝食を抜くことなくしっかり食べることができます。

朝食はその日1日のエネルギー源となる大切な食事です。

寝ている体にエンジンをかける役割があり、しっかり食べることで1日のリズムを整えることができます。

朝の食事をしっかり取りたい方にとっては、空腹で寝ることで体に嬉しいメリットがあるでしょう。

【寝る前に食べてOK!】罪悪感なく食べられる、空腹を解消する食べ物3選

「寝る前の空腹は辛いけど、夜に食べるのは罪悪感がある…」「寝る前に空腹が気になって寝つけない」

寝る前には食べない方がいいですが、どうしても空腹では眠れない方へ向けて、寝る前に食べても大丈夫な、空腹解消におすすめの食べ物を3つご紹介します。

温かいスープ

コンソメスープ、和風スープ、味噌汁などです。

どれも低カロリーなので罪悪感なく食べられます。

それでも物足りない方は、溶き卵や豆腐などタンパク質をプラスするのがおすすめです。

タンパク質はお腹にたまりやすく、消化にも優しいので消化への負担を和らげてくれます。

コーンポタージュ系のスープはカロリーが高く、砂糖が含まれていることが多いので、できるだけ避けるようにしましょう。

おかゆ

寝る前の夜食には、おかゆもオススメです。

白米が水分を吸って膨らむので、お茶碗1杯分のごはんより低カロリーです。

お腹にたまりやすく消化にも優しいので、寝る前の空腹を紛らわすのにはぴったりの食べ物です。

また、温かいので体を冷やさずに眠りにつくことができます。

ホットミルク

最後に紹介する空腹を解消する食べ物は、ホットミルクです。

電子レンジ人肌に温めることで消化・吸収しやすくなるのでおすすめです。

物足りない方は、ホットミルクと一緒にバナナを食べるとさらに満腹感が得られます。

ただし、バナナや牛乳はカロリーが高めなので、摂取する量には注意したいですね。

また牛乳は脂肪分も含むので、高カロリーになりがちです。できるだけ低脂肪・無脂肪のものを選びましょう。

空腹を解消する食べ物を選ぶポイント

寝る前の空腹に効果的な食べ物を選ぶポイントをまとめました。

  • 温かいもの
  • 低カロリーなもの
  • 消化にいいもの

温かい食べ物は、基本的に満腹感を得やすいです。

寝る前に体を温めてくれるので寝つきも良くなります。

また、低カロリー、消化にいいものを意識することで、胃腸の負担を軽くすることができます。

それでもやっぱりカロリーが気になるという方は、水を飲むことをおすすめします。コップ1杯の水を飲むだけでも、かなり空腹を紛らわすことができますよ。

参考:夜遅く食事をとるときは

まとめ|空腹で寝るデメリットやメリットについて

今回は、空腹で寝るデメリットやメリットについてご紹介しました。

空腹で寝ることにはデメリットとメリット、両方が存在します。

両方を理解した上で、無理のない範囲で行うことが大切です。

本記事がみなさまのお役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

他のメリット・デメリットも知りたい方は以下よりどうぞ。

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